2007.12.17刊行

誰も書かなかったアメリカの性教育事情
〜最新現地レポート〜

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米国では61%の親が「結婚までの純潔」を説く性教育を支持し、公立中高校の3分の1が導入。翻って、高校生に性感染症が蔓延し、エイズ感染爆発が近い日本は、いつまでポルノまがいの性教育を続けるのか!?

■本書「まえがき」より

 わが国では、ティーンエージャーの性の乱れがとみに指摘されているが、アメリカでは「結婚まで性交渉を行わない」ことを促す自己抑制教育(*)が10代のシングルマザーや人工妊娠中絶の減少に効果を発揮しつつあり、これが全米の3分の1の公立中高校で行われている。

 本書は、米国のさまざまな自己抑制教育団体を取材しながら、多感で性にアクティブな段階の若者に、こうした伝統的な家庭観とも言えるメッセージをいかに浸透させているかを伝えるものである。

 全米の主要な自己抑制教育の指導者が一堂に会したカンザスシティーでの会議を基点として、さまざまな証言やルポを交え、時にその教材を詳細に紹介しながらメソッドを整理し、日本の読者に、アメリカで起きている自己抑制教育に向けての情熱と方法論が伝わるように配慮した。

(*)アブステナンス教育、純潔教育、禁欲教育など、さまざまな呼び方をされている。

[編著]世界日報「自己抑制教育」取材班
[定価]税込1,470円(本体1,400円)
[判型]四六判・並製・272頁
[code]ISBN978-4-88201-085-2

ご購入方法について

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■特設コーナー (最終更新日: 07/12/15)
 http://www.worldtimes.co.jp/book/danjyo/data/

 本書刊行後、本書に収録しきれなかった「関連記事」などを当コーナーで順次公開します。本書をお買い求めの上、奥付に記載されたIDとパスワードを入力してご入場ください。無料で閲覧できます。

<収録内容>

  • 自己抑制教育、ABCアプローチ
  • 中絶禁止法
  • 日本の実態
  • リンク集

【目次から】

まえがき

T 最新アメリカ性教育事情

第1章 結婚と家庭を重視した性教育の新しい潮流

1 さながら“自己抑制教育プログラム見本市” 
2 「結婚まで純潔を守る」という新しい価値観
3 まるでポルノ? 日本の「保健」教科書
4 今も影落とすキンゼイ・レポート
5 ウガンダで成果収めたABCアプローチ
6 注目集める「愛情ホルモン」
7 「自己抑制は人々を幸せにするメッセージ」
  (アブステナンス・クリアリングハウス会長 レスリー・アンルー氏)

[コラム]純潔を説くミス・アメリカのエリカ・ハロルドさん

第2章 エイズ・性感染症・望まない妊娠を避ける最良の選択とは?

8 エイズ感染で幸福の絶頂から悲しみのどん底へ─バーバラさんの場合
9 感染者だからこそ「結婚までの純潔」を説く─ワイズ・チョイスを設立
10 自己抑制と結婚を通して性の束縛から解放─イボンヌさんの場合
11 「人生設計と素晴らしい結婚に焦点」(フリー・ティーンズUSA会長 リチャード・パンザー氏)
12 押し付けず、自分で考え、自分で選択させる─プロジェクト・リアリティー(上)
13 米プロバスケットボールの名選手が教科書のモデル─プロジェクト・リアリティー(下)
14 知識のみでは性感染症を予防できない─シルバー・リング・シング
15 ワシントンの悪環境で「真の男らしさ」を教える─ベストフレンズ財団(上)
16 思春期の葛藤に打ち勝つスキルを─ベストフレンズ財団(下)

第3章 効果上げる性の自己抑制教育

17 「純潔教育に効果なし」と偽ったベアマン教授論文
18 米の保護者の6割以上が自己抑制教育を支持
19 「純潔教育の成果」に水差したTBS「ブロードキャスター」
20 「米貧困家庭をドン底に落とす包括的性教育」
  (ヘリテージ財団上級研究員 ロバート・レクター氏)
21 「コンドームでの予防には限界」
  (マケレレ・コミュニティー・キリスト教会牧師 マーチン・センパ氏)
22 性行動の変化でエイズ食い止めに成功
  (ハーバード大学公共衛生学部・人口開発研究センター上級研究員 エドワード・グリーン博士)
23 「禁煙が広まったように、自己抑制も実行できる」
  (メディカル・インスティテュート・フォー・セクシャル・ヘルス会長 ゲイリー・ローズ医学博士)


第4章 強まるバッシング

24 民主党の議会掌握で勢い増す自己抑制つぶし
25 効果否定の最新調査に飛びつくリベラル派
26 問題だらけのマセマティカ報告


U 見直し迫られる日本の性教育

27 過激な性教育批判の高まり受け、「純潔教育」めぐり論戦
28 小4生に男女混合でみっちり月経授業
29 中2生に性交を想像し勧める教育
30 ノーセックスこそ最善の避妊法
31 性教協、「ノーセックス」を隠れ蓑に利用
32 ジェンダーフリーと連携する性教協
33 会員・資金の激減に直面する性教協
34 結婚まで性交渉控えたい


関連記事・資料編

A 自己抑制教育
・「積極推進」から「中立」へ 避妊具で米政府が転換
・エイズ予防策 保守とリベラルが対立
・米大統領2004年一般教書演説(抄訳)─自己抑制教育計画を推進
・「純潔の誓い」は性感染症を予防
・若年層のエイズ感染率が急低下─ジンバブエ[2006年2月8日付]
・社会問題化する男子児童・生徒の学力低下

B 日本の実態

・物足りなかったNHK特集「若者のエイズ爆発防止」
・小学生で初体験、1万人のうち39人
・安易な避妊指導を否定─中教審
・親と子で性意識に大きな格差
・コンドームで高校生の性交容認する「問題医師」の意見を強調したNHK教育TV


注一覧
あとがき


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